職場の熱中症対応|報告体制・初動手順と2026年の予防
職場で熱中症が疑われる人を見つけたら、本人だけで休ませず、定めた連絡先へ報告し、涼しい場所への退避、衣服の調整、身体の冷却を行います。意識の異常や自力で水分を取れない状態では救急要請を優先します。
緊急時
意識がない・様子がおかしい、自力で水分を取れない、症状が改善しない場合は、ためらわず救急要請を検討します。現場の責任者連絡を待って救命対応を遅らせないでください。
2025年6月から報告体制と実施手順の整備・周知が必要
職場の熱中症対策は、暑さ指数や休憩だけでは完結しません。対象となる作業を把握し、熱中症が疑われる人を見つけたときの報告先と、現場で行う手順をあらかじめ定め、作業者へ周知します。2026年3月18日には厚生労働省の実施要綱が示されています。
| 準備 | 具体化すること |
|---|---|
| 報告体制 | 現場責任者、安全衛生担当、救急要請、家族連絡の順と代替者 |
| 実施手順 | 作業離脱、退避、冷却、見守り、医療機関・救急、記録 |
| 周知 | 掲示、朝礼、携帯カード、多言語、委託先との共有 |
| 予防 | 暑さ指数、作業時間、休憩、水分・塩分、服装、順化 |
熱中症が疑われる人を見つけたとき
1 発見・報告声掛けし、決めた連絡先へ2 作業離脱涼しい場所へ移す3 冷却衣服を緩め、首・脇・脚の付け根などを冷やす4 状態確認意識・会話・自力摂取・改善5 医療・見守り必要時は119、回復後も一人にしない
水分は意識が清明で、自力で安全に飲める場合に限ります。無理に飲ませません。現場から離れた後も容体が変化することがあるため、本人だけで帰宅させず、医療受診や付き添いを手順に含めます。
ためらわず119番を検討する状態
- 呼びかけに反応しない、受け答えがおかしい、普段と明らかに様子が違う
- けいれん、まっすぐ歩けない、ぐったりしている
- 自力で水分を取れない、吐いてしまう
- 退避・冷却をしても症状が改善しない、または悪化する
「本人が大丈夫と言った」だけで作業へ戻さず、組織の手順に沿って状態と対応を記録します。判断に迷う場合は地域の救急相談窓口等も利用します。
当日の声掛けと作業設計を組み合わせる
- 暑さ指数と予報を確認し、時間帯・作業量・人員を変更する
- 暑熱順化が十分でない新規入場者、休み明け、体調不良者へ配慮する
- 単独作業を避け、定期的な相互確認と連絡手段を確保する
- 休憩場所、飲料、冷却用品、救急搬送先を作業前に確認する
- 発生後は気温だけでなく、工程、人員、休憩、服装、連絡の遅れを見直す
参考情報
最終確認日: 2026年8月27日。本記事は診断・治療を代替しません。緊急時は救急要請を優先してください。
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