電話のかけ方|「お手すきでしょうか」と忙しい相手への伝え方

電話で「お手すきでしょうか」と尋ねることはできます。相手が今話せるか確認する表現です。ただし、何の用件で、どのくらい時間が必要なのかも添えると、相手が判断しやすくなります。

「今、2分ほどお時間よろしいでしょうか」はその場で話す確認、「お手すきの際にご確認ください」は後で作業してもらう依頼です。期限がある用件では、丁寧な言葉だけで済ませず、具体的な日時と依頼内容を伝えます。

更新・出典確認:

電話機、用件を整理するメモ、時計を組み合わせた電話前の準備のイラスト
かける前に、用件・確認事項・必要な時間を整理します(イメージ)。

電話をかける基本の流れ

かける前に、相手の会社・部署・氏名・電話番号、確認する資料、用件を一文にしたメモを用意します。具体的な準備は用件・質問・決められる範囲を整理するメモの記入例で確認できます。

  1. 名乗る:会社名・部署名・氏名を伝えます。初めてならそのことも添えます。
  2. 担当者へ取り次いでもらう:受付には相手の部署・氏名と、用件の概要を伝えます。本人が出た場合は次へ進みます。
  3. 担当者にもう一度名乗る:受付に伝えていても、担当者本人には届いていない場合があります。
  4. 話せるか確認する:用件の概要と、見込む所要時間を短く伝えます。了承を得てから詳しい説明へ進みます。
  5. 結論から話し、最後に確認する:依頼や質問を先に述べ、決まった日時・担当・次の連絡を復唱します。

「お手すきでしょうか」と「お手すきの際に」の違い

「お手すき」は、相手の手が空いていることを表す敬語です。「今、お手すきでしょうか」は今の都合を尋ねます。一方、「お手すきの際に」は、対応する時点を相手の都合に委ねる言い方です。目上に使えるかだけでなく、今話すのか、後で対応してもらうのかで選びます。

電話での時間確認と、後からの依頼の使い分け
したいこと伝え方の例添える情報
今、短く確認したい見積書の数量の件で、今2分ほどお時間よろしいでしょうか用件と見込む所要時間
後で見てもらえばよい急ぎませんので、お手すきの際に添付資料をご確認いただけますか確認対象。返信が必要ならそのことも伝える
まとまった時間が必要仕様について15分ほどご相談したいのですが、ご都合のよい日時を伺えますか時間枠を相談し、資料を事前に共有する
期限までに回答が必要発注の都合で、10月6日15時までに数量をご回答いただけますか期限・理由・答えてほしい事項

「少しだけ」と伝えて長い相談を始めるのは避けます。2分で済むつもりでも途中で別の検討が必要になったら、「詳しい検討が必要そうですので、改めて15分ほどお時間を伺えますか」と、時間を取り直します。表の時間や日付は文例であり、実際の用件に合わせて置き換えてください。

担当者本人が出たときの会話例

既にやり取りのある取引先

「お世話になっております。青葉商事の佐藤と申します。昨日お送りした見積書の数量について、1点確認したくお電話しました。今、2分ほどお時間よろしいでしょうか」

相手が了承したら:「見積書の2行目は20個となっていますが、ご依頼は30個でよろしいでしょうか」

相手が何を判断すればよいか、先に示します。経緯をすべて説明してから質問するより、見てほしい資料と確認点を絞ると会話を進めやすくなります。

初めて連絡する相手

「初めてお電話いたします。青葉商事の佐藤と申します。御社の法人向けサービスの申込手続きについて伺いたく、お電話しました。今、3分ほどお時間をいただけますか」

初めての相手には、挨拶を長くするより、会社名・氏名と連絡した理由を明確にします。紹介を受けた場合は、紹介者名を伝えてよいことを確認してから添えます。

「今は忙しい」と言われたら

「すぐ終わりますから」と説明を続けず、話せないという返答を受け止めます。次の連絡方法を短く相談して、電話を終えます。

自分からかけ直す
「承知しました。改めてお電話したいのですが、ご都合のよい時間帯を伺えますか」
相手が時間を指定した
「ありがとうございます。本日16時に、こちらからお電話いたします」
時刻が決まらない・急がない
「要点をメールでお送りしてもよろしいでしょうか。ご確認後、必要でしたらお電話で伺います」

「後で電話します」だけでは、誰がかけるのか曖昧です。かける側・日時または時間帯・連絡先を確認します。メールへ切り替える場合も、相手の了承なしに回答期限や折り返しを約束したことにはしません。

受付・取次ぎ先に伝えること

受付の方が出たら、担当者の都合をその場で知っているとは限りません。まず、会社名・氏名を名乗り、「営業部の田中様はいらっしゃいますか」と取り次ぎをお願いします。

「お世話になっております。青葉商事の佐藤と申します。見積書の件で、営業部の田中様にお取り次ぎいただけますか」

用件を尋ねられたら「見積書の数量確認です」のように概要を答えます。本人にだけ伝える必要がある情報は、取次ぎの段階で詳しく話さず、「田中様に直接お伝えしたい確認事項です」と伝え、先方の受付ルールに従います。

「ご在籍でしょうか」と「ご在席でしょうか」

「在籍」は会社や団体に所属していること、「在席」は職場の席についていることを表します。「田中様はご在籍でしょうか」では、会社に所属しているかを確認する質問になります。

電話を取り次げるか聞くなら、「田中様はいらっしゃいますか」が分かりやすい表現です。「ご在席でしょうか」も席にいるかを尋ねる意味には合いますが、会議室や別の場所にいる場合もあるため、取り次ぎの可否は先方に確認します。

担当者が不在だったとき

かけ直すか、伝言を残すかを選びます。戻り時間が不明なら、推測を求めず、連絡方法を決めます。受ける側の説明は「席を外す」「外出」の使い分けで確認できます。

「承知しました。それでは、青葉商事の佐藤から、見積書の数量について確認の電話があったとお伝えいただけますか。連絡先は、昨日のメールの署名にある番号です。お戻りになりましたら、ご連絡をお願いできますか」

番号を口頭で伝える場合は、途中で区切り、復唱してもらいます。自分が電話に出られない時間帯があれば添え、伝言を受けた方の名前を確認します。折り返しを頼んだことと、担当者本人が対応時刻に同意したことは区別してください。記録する項目は電話伝言メモの書き方・記入例が役立ちます。

期限のある依頼では日時と理由を伝える

「お手すきの際に」で後回しにできる印象を与えながら、実は当日中の返答を期待すると、行き違いが起きます。期限が必要なら、日時、理由、回答してほしい点を先に伝え、対応できるか確認します。

「発注締切の都合で、10月6日15時までに、数量を20個から30個へ変更できるかご回答いただけますか。難しい場合は、回答可能な日時を伺いたく存じます」

急ぎなら、冒頭で「本日15時が発注締切のため、数量を1点確認したいのですが、今お時間よろしいでしょうか」と理由を添えます。急ぎであることは、相手の了承を省く理由にはなりません。対応が難しい場合は、別の担当者、連絡手段、期限の調整を相談します。具体的な期日の書き方は営業日と期限の伝え方も確認してください。

電話の終わり方と、通話後の記録

最後に、決まった内容を短く復唱します。「それでは、数量は30個、修正版の見積書は明日午前中にお送りすることで承りました。本日はありがとうございました。失礼いたします」のように、次の行動まで確認します。

双方の挨拶が済んでから静かに電話を切ります。切る順序は会社のルールや相手との関係に合わせ、相手が話している途中で切らないようにします。

数量、納期、費用などの合意は、通話メモを残し、必要に応じてメールで確認します。メールでは「電話で確認した内容」「自分と相手の次の行動」「期限」を分けると、認識違いを見つけやすくなります。電話がつながらなかった後の文面は電話がつながらなかった後のメールと返信方法を参照できます。

 

スポンサーリンク

 

関連記事

電話をかける前の準備と、取次ぎ・不在時の対応も確認できます。