エレベーターの上座と下座|立ち位置・乗り降りの順番

エレベーターでは、操作盤から遠い奥側が上座、操作盤の前が下座とされます。これは案内役がボタンや扉を操作し、来客が落ち着いて乗れるようにする考え方です。混雑した箱内で場所を入れ替える必要はありません。

左右両方に操作盤がある場合は、案内役が実際に操作する側を下座と考えれば十分です。左右の細かな順位を優先して、人の前を横切らないようにします。

来客を案内する基本の流れ

  1. 到着したら、先に降りる人の動線を空ける。
  2. 空のかごでは案内役が安全を確認し、操作できる位置へ入る。
  3. 「どうぞ」と声をかけ、来客が乗ったことを確認して行先階を押す。
  4. 到着階では扉を開け、進行方向を示して来客を案内する。
  5. 案内役が先に出る必要があるときは「こちらでございます」と一言添える。

扉を手や身体で止めることを作法にしません。「開」ボタンを使い、設備のセンサーと表示に従います。降りる人がいるときは、その人を先に通します。

状況別の優先順位

状況優先する対応
混雑している無理に奥へ移動せず、降りる階が近い人の動線を空ける
車いす・杖・ベビーカー本人が安全に乗降できる位置と時間を確保し、希望を確認する
大きな荷物がある扉や操作盤をふさがず、荷物が他の利用者へ当たらない位置に置く
他社の人も同乗会話を控え、相手企業や訪問目的を不用意に口にしない

よくある迷い

来客より先に乗ると失礼か

案内役が先に入り、操作盤の前で扉を保持する方法は実務で広く使われます。建物の設備や社内手順が来客先行なら、その案内に従います。順番そのものより、扉の前で迷わせず安全に案内することが大切です。

自分だけ先に降りる必要がある

案内方向を示すため先に降りるなら、「お先に失礼します。こちらです」と伝えます。自分が降りた後も扉や足元を確認し、来客を置き去りにしません。

見送りで使う場合

エレベーターホールまで見送る場合は、相手が乗り終えたことを確認し、「本日はありがとうございました」と挨拶します。扉が閉まるまで深く頭を下げ続けることより、忘れ物、入館証、帰路案内を済ませることを優先します。

最終確認日: 2026年8月24日

操作盤が両側にある場合

左右の順位を細かく決める必要はありません。案内役は使いやすい操作盤の近くに立ち、副操作盤や出入口を必要とする人の動線を空けます。混雑時は奥へ移動させず、降りる人を先に通します。

移動への配慮は本人に確認する

  • 車いす、杖、ベビーカー、大きな荷物がある人が乗降できる時間を確保する
  • 手助けが必要かを尋ね、返答を待ってから動く
  • 設備の案内表示、係員、建物の手順に従う
  • 扉を手や身体で止めることをマナーにしない

国土交通省は、ベビーカーマークをエレベーターや鉄道・バスの車両スペースなど、安心して利用できる場所・設備を示すものとしています。見送りまでの流れは来客のお見送り、共用部での会話は情報セキュリティも確認してください。

参考情報

最終確認日: 2026年8月24日。

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