130万円の壁

130万円の壁とは、一般に社会保険における扶養を超える金額を指し、パート従業員などにおいて収入の逆転現象が発生する金額を意味する。130万円を超えると社会保険の扶養から外れることとなり、サラリーマンの妻などは新規の健康保険料と年金保険料の支払い義務が生じる。



社会保険の3/4ルール

社会保険の3/4ルールとは、企業が従業員を社会保険(健保+厚生年金)に加入させなければならないルールのこと。勤務時間および勤務日数が正社員の3/4を超える場合には、パート従業員やアルバイトであっても加入させなければならない。



有効求人倍率

有効求人倍率(ゆうこうきゅうじんばいりつ)とは、公共職業安定所(ハローワーク)で取り扱った有効求人数を有効求職者数で割ったものとなる。雇用状況を知るための重要な統計資料の一つである。有効求人倍率は主に景気の一致指標として見られる。



可処分所得

可処分所得(かしょぶんしょとく)とは、経済用語の一つで家計が手にする所得のうち、社会保険料や税金などの支払い義務のある経費を差し引いた手取りの所得のこと。経済学ではこの可処分所得から実際に使う住居費やレジャー費、教育費、食費などの「消費支出」を差し引いたものが「貯蓄」となる。



職能給

職能給(しょくのうきゅう)とは、従業員が持つ能力の大きさによって決まるという給与体系のこと。従業員が持つ能力上昇に応じて給料も上昇させていくという制度。聞こえは良いが一般的には職位等級制度により給与水準が年功序列的に増加していく形となる。



職務給

職務給(しょくむきゅう)とは、従業員の職務内容に応じて支払う給料のこと。または、そうした給与体系性どのこと。職能給とは異なり、その人が付いている職務(一般には役職)により給与の額が決定すること。例えば、営業部長であれば年700万円、総務部長であれば年670万円といった具合。



成果主義

成果主義(せいかしゅぎ)とは、欧米型の企業経営に多く見られる従業員の評価システムのこと。日本型経営の代表的な雇用関係である終身雇用制度や年功序列賃金の対義語とシテ用いられることが多い。企業が従業員を評価するにあたって、その従業員やチームが果たした成果に対して賃金面や待遇面などで評価を行う人事制度の事を指します。



年功序列賃金

年功序列賃金(ねんこうじょれつちんぎん)とは、従来型の日本型経営の代表的な雇用関係を示す言葉。企業に勤めた年数(勤続年数)が長くなるにつれて賃金も上昇していくというもので、従業員の安定的な雇用を示す終身雇用と並び日本型経営の特徴的な形態とされてきました。



雇用の流動化

雇用の流動化(こようのりゅうどうか)とは、転職者数や転職率、離職率が増大する現象のことを差します。従来の日本の雇用形態は終身雇用が中心でしたが、成果主義や企業の非正規社員の雇用拡大により転職市場が拡大し、雇用の流動化が進んでいます。



終身雇用

終身雇用(しゅうしんこよう)とは、企業が正規雇用した労働者を特別な場合を除き原則として解雇せずに定年まで雇用し続ける制度のことを指します。従来型の日本型経営の特徴とされており1980年代公判まではこういった雇用制度が一般的でしたが、1990年代の景気悪化以後、こうした日本的な雇用関係が崩れつつあります。



雇用調整

雇用調整(こようちょうせい)とは、景気の状態や企業業績等の状況などにより事業活動を増減させることにより生じる労働力に対する需要に対処することを指します。一般的には、残業の調整・非正規職員の増減・正社員の増減などがこれにあたります。



雇用のミスマッチ

雇用のミスマッチ(こようのみすまっち)とは、近年言われている雇用情勢に関するキーワードの一つです。求人数は多いものの求職者と求人側の求めるニーズに違いがあることから、求人数は多いものの、失業率(失業者数)が減らないという状態を指します。



失業率

失業率(しつぎょうりつ)とは、就業したいと考えているものの就業できない(しない)人が労働人口に対してどれだけいるかを示す統計指標です。完全失業率と呼ばれることもあります。日本では従来終身雇用や年功序列などの雇用慣習により失業率は他の先進国と比較しても低い水準にありましたが、近年は雇用の流動化が進み景気により大きく左右される指標の一つとなっています。



スポンサーリンク