雇用の流動化

雇用の流動化は、人が企業・職種・地域・働き方の間を移りやすくなることです。転職や離職だけでなく、社内異動、職種転換、出向、再就職などを含み、流動性が高いほど常に良いという指標ではありません。

社外への転職だけでなく、社内異動・職種転換も労働移動です。入職率と離職率を一緒に見て、賃金、能力活用、移動後の定着まで確認します。

外部移動と内部移動

外部労働市場

転職、離職、再就職、他地域・他業界への移動。企業間で人材が動きます。

内部労働市場

配置転換、社内公募、職種転換、昇進。雇用関係を保ちながら役割が動きます。

企業間転職が増えなくても社内で職種転換が進む場合があり、逆に離職が多くても望ましい能力移転とは限りません。

数字を読むときの指標

指標分かること単独では分からないこと
入職率期間中に入った労働者の割合採用の質や定着
離職率期間中に離れた労働者の割合自発・非自発、良否
転職入職率入職者のうち転職者の動き賃金・職務が改善したか
未充足求人埋まっていない仕事の規模原因が技能か条件か
勤続年数同一企業での継続期間能力や満足度そのもの

流動化が生む機会とリスク

視点機会リスク
企業必要人材の獲得、事業転換知識流出、採用・引継ぎ負担
働く人賃金・職務・場所の選択情報不足、能力不一致、所得の空白
社会成長分野への人材移動地域・職種の格差拡大

企業が離職率だけを下げない

退職者をゼロへ近づけることが目的になると、本人と事業の双方に不適合な配置を固定する場合があります。離職理由、退職後の職種、入社者の定着、社内異動、後継育成、従業員の推奨度を組み合わせ、残る・移るの双方が説明できる制度を作ります。

働く人が移動前に確かめる順序

  1. 変えたい条件を言語化する職務、賃金、時間、場所、成長機会を分けます。
  2. 能力を証拠にする成果、資格、制作物、担当範囲を整理します。
  3. 労働条件を比較する基本給だけでなく賞与、時間、勤務地、変更範囲を確認します。
  4. 移動後を想定する教育、評価、試用、生活費、社会保険の切替を確認します。

根拠資料:厚生労働省 雇用動向調査の概要 / 厚生労働省 令和7年版労働経済の分析 / 厚生労働省 令和6年版労働経済の分析

最終確認日:2026-08-13 雇用動向調査、労働経済白書、雇用・転職制度の変更時に更新します。

 

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