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公共投資

公共投資についての説明です。

公共投資(こうきょうとうし)とは、道路や橋、トンネル、上下水道など国民が利用する社会的なインフラや施設を作ることを指します。公共事業と呼ばれることもあります。理論的には公共投資は乗数効果(じょうすうこうか)によりより多くの有効需要を創出しGDPを拡大させる作用があります。

経済においてはどれほど作り手がサービスを生産(供給)してもそれを購入する需要がなければ旨く回りません。不況時(不景気)などは個人や企業の所得が減っていますので世間の有効需要が小さいといえます。こうした場合に政府は道路や施設などの建設等をを積極的に行うことにより需要を喚起します。こうした行動のことを公共投資と呼びます。

もちろん、公共投資は不景気でない好景気のときにも行われますが、特に不景気の場合は需要を喚起するために大規模な公共投資が行われることが多いです。ただし、戦後まもなくとは異なり、公共インフラが整備された現代社会においては建築に対する公共投資は必ずしも波及効果の大きい有効需要を生み出しにくい環境となっています。
そのため、近年では公共投資についても建築だけでなく、どういった分野に対して資金を投じるべきなのかも議論されており、建築物に対する公共投資は減少傾向にあります。

 

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