景気循環の四つの見方
回復拡張減速後退
回復から拡張へ進み、需要が鈍化して後退し、調整後に再び回復する、という説明が一般的です。ただし境目は連続的で、業種・地域・企業によって時期がずれます。
景気の山と谷
拡張から後退へ転じる点を山、後退から拡張へ転じる点を谷と呼びます。日本の景気基準日付は、内閣府が一致系列から作るヒストリカルDIなどを検討し、専門家会議を経て事後的に設定します。日々のニュースだけで公式な転換点は確定しません。
統計上の景気と自社景況を分ける
| 層 | 確認例 |
|---|---|
| マクロ経済 | 景気動向指数、GDP、物価、雇用 |
| 業界・地域 | 業界出荷、地域別求人、顧客業界の投資 |
| 自社 | 引合い、受注残、在庫、粗利、資金繰り |
三つが同じ方向なら計画前提の見直しを急ぎ、異なるならどの市場・商品が差を生んだかを調べます。
「波」の理論との違い
キチン、ジュグラー、クズネッツ、コンドラチェフは、在庫、設備投資、建設、長期構造変化に注目した歴史的な循環仮説です。公式の景気基準日付を決める周期表ではなく、現代の景気が同じ年数で反復する保証もありません。
キチン
約3〜5年ジュグラー
約7〜11年クズネッツ
約15〜25年コンドラチェフ
約40〜60年
約3〜5年ジュグラー
約7〜11年クズネッツ
約15〜25年コンドラチェフ
約40〜60年
経営会議での使い方
景気局面の名前を当てるより、需要減、原価上昇、在庫増、採用難など複数シナリオを置きます。先行・一致・遅行の指標と自社KPIを毎月同じ順番で確認し、価格、発注、採用、投資を段階的に調整します。
根拠資料:内閣府 景気基準日付 / 内閣府 景気動向指数
最終確認日:2026-08-12 景気基準日付と循環体系の更新時に確認します。