AIオーケストレーション

AIオーケストレーションとは、複数のAIモデル、検索、業務システム、承認、ログ取得などを一つの業務フローとして組み合わせて動かす設計・運用の考え方です。

何を組み合わせるのか

要素役割
モデル要約、分類、生成、判定を行う軽量モデルと高精度モデルの使い分け
検索社内資料やFAQから根拠を探すRAG、ベクトル検索
ツール外部システムを参照・操作するMCP、API、SaaS連携
承認人の確認が必要な操作を止める送信、削除、契約、支払い
監視品質、費用、異常、権限を追跡するログ、評価指標、アラート

AIエージェントとの違い

AIエージェントは目的に向けて手順やツールを選ぶ実行主体を指すことが多い言葉です。一方、AIオーケストレーションは、エージェントを含む複数の部品をどう接続し、どこで止め、どの記録を残すかという全体設計を指します。

業務での例

  1. 問い合わせ内容を分類する。
  2. 社内FAQと契約情報を検索する。
  3. 回答案を生成し、根拠リンクを付ける。
  4. 個人情報や契約変更を含む場合は人へ回す。
  5. 送信結果と顧客反応を記録する。

設計時の注意点

  • モデルを増やすほど責任分界と費用が複雑になる
  • ツール実行には読み取りと書き込みの権限差を付ける
  • プロンプトインジェクションで後続ステップが変わる前提で検証する
  • 異常時に停止できる条件と担当者を決める
  • 回答品質だけでなく処理時間、費用、再現性も確認する

オーケストレーションは自動化の範囲を広げるための考え方ですが、何でも自動実行することを意味しません。リスクの高い判断ほど、人の承認や監査ログを組み込みます。

参考情報

最終確認日: 2026年7月28日

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