GX-ETS
GX-ETSとは、企業の温室効果ガス排出削減を促す日本の排出量取引制度です。2023年度からの自主的な試行を経て、GX推進法に基づく制度が2026年度から本格稼働しました。
制度の仕組み
- 事業者が直近3年度の直接CO2排出量を算定する
- 対象事業者へ一定基準に基づく排出枠が割り当てられる
- 排出実績量を算定・報告する
- 実績と同量の排出枠を法定期限までに保有する
- 排出枠が不足または余剰なら事業者間で取引する
対象となる事業者
対象基準は、二酸化炭素の直接排出量が前年度までの3年度平均で10万トン以上であることです。購入した電力などに伴う間接排出量やScope3を足して10万トンとする基準ではありません。対象判定に含める排出源や事業者単位の扱いは、経済産業省の算定マニュアルで確認します。
必要な主な手続
| 手続 | 実務で行うこと |
|---|---|
| 対象判定 | 年度平均排出量を算定する |
| 目標量 | 排出目標量等を算定し、登録確認機関の確認を受ける |
| 届出・計画 | 目標量の届出と移行計画の提出を行う |
| 実績報告 | 排出実績量を算定・確認・報告する |
| 排出枠管理 | ERMSで割当て、保有、移転を管理する |
排出量取引管理システムERMSのアカウント開設には、事業者ごとにGビズIDプライムまたはメンバーが必要です。移行計画は毎年度作成・提出し、公表されます。
対象外企業が確認すること
直接の制度対象でなくても、取引先から製品単位の排出量、削減計画、再生可能エネルギー利用などの情報を求められることがあります。GX-ETSの法定報告と、取引先向けのScope3・製品カーボンフットプリントを混同せず、算定目的と範囲を確認します。
「枠を買えば削減不要」ではない
制度は排出枠取引だけでなく、排出削減の先行投資と移行計画を促す仕組みです。設備更新、燃料転換、省エネ、生産計画と、排出枠の調達・売却を一体で判断します。
参考情報
最終確認日: 2026年8月3日
排出区分とクレジットを分ける
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