フィリップス曲線に関するQ&A

2010年12月20日 Q.質問
フィリップス曲線についてなぜインフレ率が上がれば失業率が下がり、失業率が上がればインフレ率がさがるのでしょうか?失業と物価上昇がどうも結び付きません。よろしくお願いします
2010年12月21日 A.回答
物価が上昇するということは、一般的には、供給よりも需要が多いという意味になる場合が多いのです。欲しい人はたくさんいるのに、商品の供給が追いつかない場合。こうした時、供給側は、より多くの商品を生産しようとします。そのためには、それまで以上に、多くの労働力を必要とします。したがって、失業率は下がります。これらは、高い成長率になっているか、好景気の場面であるでしょう。ただし、インフレの原因はそれだけではありません。通貨価値の低下や、コストの上昇によってもインフレは起ります。このような場合、失業率は減りません。しかし、頻度の上で、インフレ局面は好景気である場合が多い為、統計的には有意の差を持つ曲線として表すことができるのです。インフレやデフレという言葉に、何か特殊な経済状態を表す意味がこめられているように錯覚する人が多く、こうした言葉を多用することで経済通を気取る人が多いですが、実際には、インフレーションとは単に平均物価の上昇を表しているに過ぎず、特別な意味はありません。余談ですが。今は、デフレ不況といわれていますが、民間消費が減少している結果として平均物価が下がっているだけです。景気が良くなれば物価は上がりますが、物価が上がれば景気が良くなり、失業が減るわけではありません。消費能力の減少がデフレに繋がるのは、市場の極めて正常な、かつ最善の反応です。もしあなたが経済学部の学生さんであれば、需要供給曲線を勉強されていると思います。適正な需給に反して、価格を変動させれば、必ず取引量は減ります。今の経済状況をデフレが原因と言い切る、評論家や解説者の個人的な能力と比較して、頭脳を持たない見えざる市場の能力の高さを垣間見る気がします。
 
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